「気」とは、中国医学では人のからだに本来備わっている生命力の源と考えられ、気が滞ったり、不足することで病気が発生すると言われています。その滞りの解消や不足を補うのに役立つのが気功です。気功は中国で生まれ、４０００年も昔から行われていたと言われる養生法です。

気功には内気功、外気功があります。内気功は自分で鍛錬して体内の気の流れを良くする方法です。クリニックで行っている気功はこちらにあたります。気功というと、手を触れずに相手をはじきとばしたりする派手なパフォーマンスを想像しがちですが、これは外気功にあたります。本来の考え方は、からだの内面の状態を正すことにあり、これによって自然治癒力を高め、養生につなげることができるのです。

3つの要素は、バラバラに存在するのではなく、互いに密接に関連しあい、影響を与えあう三位一体の関係です。これらの要素が揃えば正しい気功法を会得することができると言われています。

気功の種類は、3000種類を超えると言われています。功法に優劣はなくそれぞれ良いところがあります。型や種類にあまりこだわらず、自分でやって気持ち良いと感じるものを普段の生活にとりいれることが大切です。続けることでうまくなり、生命エネルギーを高めます。
あせらずじっくり、ゆっくり時間をかけて。

気功は自己鍛練法ですから、ひとりでもできますが、大勢で集まってするとその場のエネルギーが高まり、参加している人全員がエネルギーをもらい、高めあうことができるのです。
クリニックの教室には30名から60名ほどが参加して、楽しみながら行っています。

新・呼吸法「時空」      担当講師：帯津良一

心と身体を解放し、虚空と一体となることを目指して帯津医師が考案した功法。 呼吸、特に吐く息に意識することで、交感神経と副交感神経のバランスを修正し、自律神経を整えます。すでにある功法のなかから、虚空と一体になるのにふさわしい部分を抜き出し、物語のように、6つのパートから構成されています。

簡化外丹功      担当講師：鵜沼宏樹

北京の医師、張宇氏が病気治療のためにつくった外丹功をもとにしています。 動から静へと流れていく気功。最初にツボを刺激したり、動物の動きをまねて身体をほぐし、気の通り道を掃除。 ボールのイメージで気を充実させ、天人合一の境地に入っていきます。 起承転結の構成が工夫された功法です。

智能功      担当講師：安藤恵津子　吉田千寿

智能功のなかでも基本の功法　「捧気貫頂法」、「三心並站功」を行っています。 大自然の気を体内に取り込むことで気を充実させることが目的です。また体内の「気」を外に開いて「気」の交流を行なうので、自然との一体感を得られます。イメージを利用し、呼吸にあわせて前後上下左右に手を動かし、つぼや経絡を意識して行います。動きはいたって簡単。激しい動きや特別な呼吸法はなく、その場に立って行うので、体力に自信がない方、初心者でも取り組みやすい功法です。

鵜沼宏樹プロフィール （簡化外丹功 担当） 統合針灸治療院元気院長。鍼灸・指圧師。 1981年中国に留学。1989年中国北京中医学院卒業。留学中より、各地の気功師、太極拳家を訪ね、技術を磨く。 日本帰国後、鍼灸・指圧師資格を取得。 帯津三敬病院中国室室長として西洋医学と連携し、末期がんをはじめ、難病患者の気功・鍼灸治療にあたる。2005年池袋に現針灸院を開設。現在も定期的に中国各地の治療家、太極拳家を訪れ、高度な技術と知識の習得に励む。 著書：「ときめき養生訓（簡化外丹功DVD付）」（エクスナレッジ）「症状を楽にする簡単気功レシピ」「一日の簡単気功レシピ」「医療気功」（春秋社）「元気になれるとっておきのツボ療法」（婦人之友社） 統合針灸治療院 元気 〒171-0021豊島区西池袋1-9-11カーサ池袋301 お問い合わせ：03-5952-8268

クリニックにて書籍・DVDも販売中

	白隠禅師の気功健康法　時空DVD付（佼成出版）2,090円